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  • ニコラ・ルナール / アルデリカ シラー ラック 2021
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    二コラ・ルナール

  • ニコラ・ルナール / アルデリカ シラー ラック 2021

    セラー

Nicolas Renard

ニコラ・ルナール / アルデリカ シラー ラック 2021

5,390(税込)

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生産者:Nicolas Renard / 二コラ・ルナール
ワイン名:Aldérica Syrah - LAC / アルデリカ シラー ラック
ブドウ品種:シラー
ワインタイプ:赤
生産国:フランス
地域:ラングドック
ヴィンテッジ:2021
容量:750ml
熟成ポテンシャルを秘める、安定感のある落ち着いたシラー

 ニコラ・ルナールは、シュナン・ブランづくりでは知る人ぞ知る名手である。ラシーヌとの縁が深く長く、その紹介を通して日本ではその類稀な実力が知られ、世界で例外的なほど熱心な信奉者が多い。が、エキセントリックなほどに非妥協的にワインのあるべき姿を追究するため、自作量はきわめて少なく、また結果的に生産拠点が比較的短期間で移動しやすいこともあって、いまや伝説的な存在でもある。そのため、伝聞でルナール作のワインとして販売されたり、不正確なワイン情報が飛び交いがちだが、“ルナール本人に確認した真正作のワイン”と信頼できる情報がともに乏しいため、誤情報またはフェイクであるかを見極めることは一般に容易ではない。ワイン愛好家は心すべきであろう。
 ルナールは2021年、南仏ラングドックのリムーにあるシャトー・ド・ゴールのコンサルタントをつとめた。シャトー・ド・ゴールはピエール・ファーブルがオーナーで、50ha以上の畑を所有するワイナリーだが、2022年春頃から両者の信頼関係が致命的に破綻し、結果的にプロジェクトは解消の憂き目に。多難な環境のなか2022年11月、ニコラの監督の下で辛うじて瓶詰することが出来たのはこちらグルナッシュ1種とシラー2種のみ。まごうことなき真正なニコラ作。天才醸造家ニコラ・ルナールの多面性をも示す、まさしく特徴的な仕上がりとなった。今後二度と造られることのないという意味では、一年限りの「幻の作」となる運命にあり、早くも「奇跡のワイン」という呼び声が高い。


ラックはその名の通りカラマニー湖(lac=湖)が近くにあり、カニグー山の裾野の畑でモンロドンよりも少しだけ標高が高く、粘土石灰質土壌。モンロドンと同様、すべて除梗して醸造。約3分の1を南チロルのミッテルベルガー社製の新樽で、約1年間熟成。コルナスを思わせる雰囲気のワインで、開くには3キュヴェ中もっとも時間がかかるだろう、とはニコラの弁。
ニコラ・ルナールについて
パリでJ.P.ロビノーが経営していたワインバー:ランジュヴァンにてニコラのシュナン(AOCジャニエール キュヴェ モリエール1995)を初めて飲んだ時に、私は一瞬で虜になった。二コラがドメーヌ・ポニャトフスキーで1999年に醸造したワインは、ル・クロ・デュ・チュ=ブッフのティエリーが買い取り、彼のネゴスのワインとしてリリースされた。その後2001年収穫―2004年はルメール・フルニエでヴーヴレを造り、日本中にニコラ旋風を巻き起こした。2004年7月にルメール・フルニエを離れてから10年以上二コラから音沙汰がなかったのだが、2014年に、「今年からロワールのアンボワーズでワインを造っている」と突然の連絡を受けた。ニコラの新しいVTのワインがまた飲めるということにラシーヌ一同歓喜した。さらに2011年から2013年まで造っていたという、サン・ペレのワイン(AOCを取得していないのでSaint perle)もセラーで熟成中であった。 「50歳にしてようやく落ち着くことが出来たよ」と話すニコラ。金銭的、性格的な問題か、アンボワーズへ移り住んできてからもなかなか土地の所有者と折り合いがつかずに2、3年ごとに畑が変わってしまっている。2022年はラングドック リムーのシャトー・ド・ゴールでワイン醸造を行った。二コラが携わったのは取り扱いの3キュヴェのみ。流浪する二コラだが、毎年リリースされる彼のワインに(リリースされないこともままあるが…)、私たちは魅了されずにはいられない。

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